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高松市中央卸売市場青果棟

機能向上と物流の効率化を実現。市民に身近な新青果棟が誕生。
[香川県高松市中央卸売市場青果棟建設に伴う機械設備工事]

高松市中央卸売市場の青果棟建設に伴う機械設備工事は、品質保持のため夏場の猛暑や冬場の低温に対応できるよう売り場全体を閉鎖型にし、働く人にとっても安全で快適な環境を提供することを目指して施工しました。

市民の食生活を支える活気にあふれた拠点へ。
青果棟は、猛暑や冬場の強風から生鮮食料品の安心安全を守るため、外気と遮断する閉鎖型市場として再整備されました。また、大型トラックでの搬入・搬出が主流になった現状に対応するため、一方通行の安全な動線や雨天時にも効率的に作業ができる空間が整備され、効率的な車両運行を実現しました。
「市場機能の高度化」「活力ある市場」「開かれた市場づくりの推進」を柱とし、機能向上と適正規模を両立した市民に親しまれる施設としての整備が行われました。今後市場の一般開放やブランド商材の発掘などの取り組みが予定されています。

【お客様の声(高松市 創造都市推進局 産業経済部 市場管理課 施設整備室)
今回建設しました新青果棟は、HACCPの考え方を取り入れた衛生管理を行い、コールドチェーンシステムの確立を実現するため、市場内の温度を適切に管理できる閉鎖型施設となっています。また、場内物流の効率化、安全性の確保を図るため、合理的で利便性の高い動線計画としています。さらに、建物間に大屋根を設置しており、天候に左右されずに積み下ろしが可能となります。

施工に当たり、こちらからの「もっとこうしてほしい」といった要望に対して、丁寧に対応していただいただけではなく、施工者の方から「こういった部品・施工方法がありますよ」と改善案をいただきました。特に、当該施設の空調機等の配置に当たっては、将来的なメンテナンススペースの確保や意匠を考慮した上で、関係工事と密に協議しながら配置の検討や施工を行っており、より良い施設を目指している印象を受けました。

新青果棟は生鮮食料品の流通拠点として、より「安心・安全」でより「効率的」な市場を目指していきます。そして、誰でも利用することができる見学デッキを整備しておりますので、毎日大量に取引される生鮮食料品等や、その取引の様子をご体感いただき、卸売市場の役割を理解していただくとともに、より身近な存在となることを目指しています。

[HACCP: Hazard Analysis and Critical Control Point]
HACCPとは、食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。(出典:厚生労働省サイト HACCPとは?)

種別 建築設備
発注者 高松市
施工場所 香川県高松市
用途 中央卸売市場
規模 鉄骨造/地上2階/20,412.27㎡
工事概要 新築に伴う機械設備工事(空気調和、換気、自動制御、衛生器具、給水、排水、給湯、消火、ガス、冷蔵、集中検針設備工事一式)
竣工 2024年9月

担当者より

メンテナンス時の作業性向上を考慮して施工。
メンテナンス時の作業性向上を考慮して施工。

新鮮な青果物を届けるに当たり、市場で働く方々が快適に作業できる環境をつくることを目指し、空調機器類の高さと配置を検討しました。市場の作業風景を一望できる2階見学デッキにおいては、見学者が見やすいよう考慮して機器を配置しました。
また、高松市のご担当者様に向けて、空気の流れを可視化できるようにスモークテスターを用いたエアコン・換気の気流シミュレーションを現地で行った上で、最適な配置の選定をしました。特に苦労した点は、将来的にメンテナンスが容易にできるよう、配置も合わせて考慮したところです。
今後も、現場に携わる方々とのコミュニケーションを大切にして、より楽しい職場環境になるよう取り組んでいきたいと思います。

エンジニアリング事業部 石田

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