株式会社フソウ

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2022.03.28

仮設灰処理施設で発生する飛灰を対象とした 灰洗浄実証試験を共同実施

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仮設灰処理施設で発生する飛灰を対象とした 灰洗浄実証試験を共同実施
~飛灰に含まれる放射性セシウムの減容処理技術の実現に向けた試験を開始~

株式会社フソウ(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:角尚宣 以下、フソウ)は、株式会社三菱総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:薮田健二 以下、三菱総研)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(東京本部:東京都千代田区、理事長:石村和彦 以下、産総研)と共同で「仮設灰処理施設で発生する飛灰を対象とした灰洗浄実証試験業務(その1)」(以下、実証試験)を令和3年12月6日より開始しました。

環境省では2011年3月の東日本大震災により発生した除去土壌等について、中長期的な方針「中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略」を策定しており、仮設灰処理施設で発生する飛灰を対象とした灰洗浄処理技術が、今後注力すべき減容処理技術であるとしています。

そこで、本事業の実事業への移行に関する技術的な検討を進めることを目的として、環境省の委託を受けた中間貯蔵・環境安全事業株式会社(以下、JESCO)より当該実証試験業務が企画提案方式で公募され、3者にて共同で受託したものであり、仮設灰処理施設で発生する溶融飛灰(以下、飛灰)を試験対象としています。この飛灰に付着している放射性セシウムが水に溶けやすいという特性を利用し、放射性セシウムを水に溶出、分離(以下、「洗浄・脱水」)させた後、水溶液中の放射性セシウムを吸着剤等で回収し、濃縮・減容・安定化(以下、「吸着・安定化」)させるものです。本実証試験においてフソウは洗浄・脱水及び吸着・安定化という減容処理試験設備の設置を、三菱総研は実証試験の運営を、産総研は実証試験の理論展開及び非放射性セシウムによるラボ試験等をそれぞれ担当します。

なお、飛灰が指定廃棄物であることに留意し、安全を十分に確保しつつ、関係法令に基づいて実証試験を進めてまいります。

株式会社フソウは、創業以来培ってきた技術力やノウハウを活かし、3者グループ(共同提案体)の一員として本実証試験における技術的課題を解決し、実事業への移行を円滑に進めてまいります。さらに、本実証試験を通じ、東日本大震災被災地の復興をはじめ、地域社会の課題解決に貢献してまいります。

実証試験の概要

案件名    仮設灰処理施設で発生する飛灰を対象とした灰洗浄実証試験業務(その1)
発注者 中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)
受注者
(共同提案体) 
株式会社三菱総合研究所(JESCOとの契約締結者)、国立研究開発法人産業技術総合研究所、株式会社フソウ
試験対象 仮設灰処理施設で発生する溶融飛灰
試験場所 福島県双葉郡双葉町
開発のステップ R4年度:「洗浄・脱水」実規模試験、「吸着・安定化」ラボ・ベンチ試験
R5年度:「吸着・安定化」の実規模試験設備を設置し、「洗浄・脱水」と連結し、一気通貫の実規模試験を予定。
事業期間 令和3年12月6日 ~ 令和7年3月31日
発注方式 企画提案方式

-お問い合わせ先-
フソウホールディングス株式会社
グループ総務部 広報課
TEL:03-6880-2107 / MAIL:koho@fuso-hd.co.jp

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