scroll
scroll to top

お知らせ

当社社員が土木・環境工学分野の国際シンポジウム「ISCEE 2026」に登壇

呉高専との産学連携を背景に、社員が海外で技術検証成果を発表

2026年9月14日~15日、マレーシアで開催された土木・環境工学分野の国際シンポジウム「The 6th International Symposium on Civil and Environmental Engineering(ISCEE 2026)」に、株式会社フソウ R&D本部の飯田悠太が参加し、英語論文の口頭発表を行いました。

今回の発表は、当社と国立高等専門学校機構 呉工業高等専門学校(以下、呉高専)との産学連携を背景に実現したものです。当社の運転管理(O&M)部門および水質コンサルティング部門が実際の浄水場で得た現場データをもとに、既存施設を活用した持続可能な水質改善技術について発表しました。

ISCEE 2026(外部リンク)  https://intl-conference.com/iscee2026/index.html

シンポジウム参加の背景

「ISCEE 2026」は、マレーシアのトゥン・フセイン・オン・マレーシア大学(UTHM)が主催し、呉高専が共催する土木・環境工学分野の国際シンポジウムです。第6回目となる今回は「Empowering Sustainable Living and Climate Resilience through Responsible Engineering and Innovative Solutions(責任あるエンジニアリングと革新的ソリューションを通じた持続可能な暮らしと気候変動適応力の強化)」をテーマに開催されました。

当社と呉高専の谷川大輔准教授は、2020年度のフソウ技術開発振興基金による研究助成を契機に、長年にわたり共同研究や人材交流を通じた連携を深めてきました。現在では上下水道事業体や他大学を交えた産官学連携へと取り組みを広げています。

このたび、本シンポジウムを共催する呉高専の谷川准教授よりお声がけいただいたことをきっかけに、当社の技術発信および社員のグローバルな知見育成の一環として、R&D本部 窒素循環技術研究開発部の飯田が登壇する運びとなりました。

発表の概要

論文タイトル
Countermeasures for color issues in existing slow sand filtration at water treatment plant: Evaluation of a multi-stage treatment process combining granular activated carbon and microfiltration 
(
既存の緩速ろ過浄水場における色度障害への対策:粒状活性炭とMF膜ろ過を組み合わせた多段処理プロセスの有効性検証)

本論文は、当社R&D本部(飯田悠太ほか5名)および呉高専・谷川大輔准教授による共著論文です。

本発表は、当社が運転維持管理業務を受託する浄水場にて発生したろ過水の色度上昇に対し、R&D本部の水質コンサルティング部門と浄水場の運転管理を担うO&M部門が連携して原因究明および対策を検討した実績に基づくものです。日本の水道事業では、施設の老朽化や原水水質の変動への対応が課題となる一方、大規模な設備更新が難しいケースが多く存在します。本論文では、既存の「緩速ろ過」施設を活かし、補完技術として「粒状活性炭」と「MF膜ろ過」を組み合わせた多段処理プロセスを検証しました。その結果、既存緩速ろ過池に影響を与えない処理プロセスを補完することで、上昇した原水色度を水道水質基準値5度以下まで低減できることを確認しました。今回の発表では、こうした実際の浄水場で得られた知見を海外の研究者や技術者に向けて英語で発信しました。

口頭発表を行う飯田

ISCEE 2026 全体集合写真(引用元:ISCEE 2026 公式フォトギャラリー)

発表者(飯田)のコメント

今回、水質コンサルティング部門やO&M部門が現場で得たデータをもとに論文をまとめ、英語での発表に挑戦しました。指導いただいた呉高専の谷川先生や、論文や発表資料の作成をサポートしてくれた社内のチームメンバーの協力があって成し遂げられたと感じています。質疑応答では多くの質問が寄せられ、日本の高度浄水処理技術や既存設備を活かした水質改善技術に対する関心の高さを実感しました。今回の国際シンポジウムでの経験や英語での議論を通じて得た視点を、これからの研究開発やお客様への提案に生かしていきたいと思います。

当社は、大学・高等専門学校などの教育研究機関との連携を通じて、現場の課題を研究開発につなげる取り組みを進めています。今後も産学連携による研究活動を継続するとともに、社員が専門性を発揮し、新たな知識やグローバルな経験を得られる機会を創出していきます。

ー本件に関するお問い合わせー
株式会社フソウ
経営戦略本部 経営企画部 広報課
Tel: 03-6880-2123 / Mail: koho@fuso-inc.co.jp

お知らせの一覧に戻る

  • TOP
  • お知らせ
  • 当社社員が土木・環境工学分野の国際シンポジウム「ISCEE 2026」に登壇