お知らせ
東京都水道水源林「フソウの森」令和8年度 第2回活動報告 ~新卒社員を含む8名で間伐活動を実施~
間伐とダム見学を通じて体感した、水インフラの「スタート地点」
2026年7月22日(水)、水道水源林の保全活動の一環として間伐活動を実施しました。当社は、令和2年に東京都水道局と締結した協定に基づき、多摩川上流域の約2.77 haの水道水源林を「フソウの森」と名付け、森づくりの活動を継続しています。
今回の活動には社員8名が参加し、間伐に加え、その森が育んだ水が行きつく小河内ダムの見学を行いました。参加者の中には今年度の新卒社員のうち3名も加わり、水インフラ事業に携わる当社において、「豊かな水を育む森」と「水を届ける仕組み」に直接触れることで、自社の事業と自然環境との深いつながりを実感しました。
東京都森林組合の指導のもと、ヒノキの間伐に挑戦
各自、のこぎりを腰に装着し森の中へ。活動現場では、東京都森林組合の方から作業方法のレクチャーを受けた後、4人1組となり、樹齢約40年の対象となるヒノキの間伐を開始。幹に切り込みを入れ、取り付けたロープを引き、安全に倒しました。その後は丁寧に枝を払い、取り扱いやすい長さにカットして整理するまでの工程を、社員が協力して行いました。
森の命を循環させる「間伐」の意義
今回の間伐は、密生した木々を間引いて森の奥まで太陽の光を届けるために実施しました。しかし、間伐の役割は単に光を入れることだけではありません。
作業現場のすぐ近くには、青々とした苔が生えた切り株や倒木が見られました。それらの中には、過去の間伐によって残された木や幹も含まれています。苔が表面を覆うことで雨水を蓄える天然のスポンジとなり、木を常に湿らせた状態に保ちます。すると、その環境を好む虫やキノコが集まり、何年もかけて硬い木をじっくりと分解していきます。分解された木はやがて栄養豊富な土へと生まれ変わり、日当たりと水分に恵まれたその場所は、新しい生命が芽吹くための「豊かな土壌」となります。こうして、森は命を循環させながら豊かな環境を未来へとつないでいます。
森から暮らしへと水を紡ぐ場所、小河内ダムを見学
間伐活動の後は、東京都の水道水源を支える日本最大級の水道専用ダム「小河内ダム」を訪問。小河内貯水池管理事務所の方々のご案内のもと、ダムの構造や運用の仕組みについて解説を受けました。午前中に間伐を行った「フソウの森」を含む水道水源林で蓄えられた水がこのダムに集まり、その後長い道のりを経て、私たちに水道水として届いています。小河内ダムを見学したことで、こうした一連の流れをより明確にイメージすることができました。
新卒社員が体感した「水インフラのスタート地点」
当社では、4月から6月までの3カ月間、自社の事業や技術を学ぶ2026年度新卒社員研修を実施しました。研修直後の7月に行われた本活動は、「水を育む森の働き」に触れる貴重な体験となりました。水インフラのスタート地点である"森"で、当社の事業が技術だけでなく豊かな自然環境の上に成り立っていることを実感した新卒社員からは、以下の感想が寄せられました。
【参加した新卒社員3名のコメント】
・間伐作業は、日常では味わえない貴重な体験で、汗を流しながら心地よく体を動かすことができました。広大な水道水源林から小河内ダムへとつながる水の流れを現地で体感し、視野が大きく広がったと感じています。また、年齢や部署の枠を越えて社内メンバーとの親睦も深まり、非常に有意義な一日となりました。
・実際に森林保全の現場へ足を踏み入れたことで、水道水源林を維持・管理していくことの大変さを実感しました。水は決して当たり前に使えるものではなく、人の手による絶え間ない努力や自然の営みによって支えられている資源なのだと深く理解できました。クマ対策など、自身の現場業務とは異なる安全管理の視点を学べたことも大きな収穫です。
・木を1本間伐するだけでも力やコツが必要で、森林保全の難しさと大切さを身をもって実感しました。ダム見学では、大規模な工事の裏には多くの関係者や地域住民の協力の上に成り立っていることを学びました。自分が現場に立つ際も、周囲の理解と協力をどのように得ていくべきかを考え、安全第一で誠意を持って取り組んでいきたいです。
オフィスや施工現場での研修とは異なる視点で水インフラのスタート地点を体験したことで、新卒社員3名は、事業に携わる自覚を深める機会となりました。当社は、豊かな水資源と美しい自然環境を未来へ引き継ぐため、「フソウの森」での保全活動を継続してまいります。今後は他の新卒社員をはじめ、より多くの社員へとこうした活動を広げ、持続可能な社会に貢献する人材育成に努めてまいります。