
人を知る
須崎 岐嗣
目的を第一に考える
私の在籍する技術開発部開発課は、主に上下水道施設のクライアントが抱える水に関する様々な課題を、水処理技術の省エネや創エネといった付加価値を高める「水処理技術の開発」と「水質試験を基にした水処理技術の改善提案」により、解決する業務を行っています。
私の業務は経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)の再配分や、各プロジェクトの進捗管理や報告・調整などのマネジメント業務を行いつつウィークポイントがあればラボやフィールドで課員に混ざって実験をする等、バックアップも行っています。
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これまでのキャリア
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- 1998年
- 入社。四国・香川の工事部門で施工管理職として従事。
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- 2005年
- 技術部門へ異動。 設計職として経験を積む。
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- 2015年
- 石巻市 復興事業部 集団移転推進課
復興支援(防災集団移転促進事業)を実施
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- 2019年
- 技術開発部門へ異動。
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- 2022年
- 様々な経験をし現在に至る。
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学生時代に学んでいたこと
昨今の学科の表記ではほとんど見られない、理工学部 土木工学科にて水工学を中心に専攻しており、中でも数値シミュレーションを用いた河川の河床変動を研究していました。
研究を深めた流体解析や学生時代に学んだ構造力学や水理学などはテクニカルスキルとして、学生時代の交友関係なども業務と密接に繋がっています。
1.フソウに入社を決めた理由・きっかけ
1.フソウに入社を決めた
理由・きっかけ
私の育った香川県は1973年に発生した高松砂漠と呼ばれる水不足をはじめ、度々水不足が発生しています。往時、両親は水を使った商売をしていたことから水不足時には水の確保が大変だったと記憶しており、地域の水環境を改善したいという想いから水の学問を修め、「水の総合企業」であるフソウに就職しました。
2.マネジメントという立場において、
大変なことはどのようなことですか?
2.マネジメントという
立場において、大変なことは
どのようなことですか?
フソウの水処理技術の研究開発は1977年に水処理研究所として発足し、多くの知見を積み重ねてきましたが事業の統廃合により2013年に解散しました。しかし社内ニーズの高まりにより、2018年技術開発部として新たに発足しました。
これまでに培った経験や社内ニーズにより幅広い業務の依頼をいただきますが、技術開発部は人員の少ない新しい組織のため、暗黙知を持つ特定の人に業務が集中します。
マネージャーとしては暗黙知の多い業務の質・量をどう平準化するか、経験や勘といった暗黙知をどう形式知化していくかが悩みの種です。
3.多くの部下を見ている中で、
技術開発職として活躍している人の特徴は?
3.多くの部下を見ている中で、
技術開発職として
活躍している人の特徴は?
どの職種においてもカッツモデルに代表される、ヒューマンスキル(対人関係能力)、テクニカルスキル(業務遂行能力)、コンセプチュアルスキル(概念化能力)の高い方は活躍している印象です。
開発課の業務は、試行錯誤を重ねても想定した成果が得られないこともあります。(もちろんプロセスは残ります。)このため、柔軟性や受容性、向上心が高い人をイメージしてもらえればと思います。
4.フソウで経験を積む中で感じる
フソウならではの魅力や良さは?
4.フソウで経験を積む中で
感じるフソウならではの
魅力や良さは?
私の考えるフソウの強みは、フソウの理念である「挑戦×創造×情熱」が個人に根づき、組織として対応できる企業風土(柔軟性)と考えます。
私は東日本大震災の復興支援職員として一定期間、公的機関に出向させていただきました。これは自ら具体的な公募情報を探し、復興に貢献したいという熱意を上層部に伝えたことにより、チャレンジの機会を与えていただいたものです。この行動はその後のフソウにおける、出向による人材育成の道を創ったとも自負しています。また「技術士」試験の若年での合格は、後進育成のための技術士勉強会や資格手当の創設にも繋がりました。
5.心に残る先輩からの教え
入社数年目に経験した水道の配管工事現場において、監督不備による施工ミスを大先輩から指摘されたときに、「個々の設備がもつ機能や目的についてもよく考えなさい」と大目玉を食らい、再施工したことは今でも鮮明に覚えています。
これによりフソウの理念である「水をつくる、いかす、考える。」と相まって、何事においても目的を第一に考えるようにしています。
6.今後の目標
私は技術職としてこれまで水処理施設を造る受注者側の「設計」「施工」「開発」、発注者側の「計画」「監理」と異なるアプローチを経験してきましたが、完成後の施設を「管理・運用」する経験が不足しています。
今後、「管理・運用」の場を経験することにより、現場にある製品開発のニーズを吸い上げ水処理施設を多面的な観点から照査し、現場のニーズに沿った付加価値の高い製品開発等を行い、クライアントの満足度を高めることが開発課の目標です。
社員のとある1日
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- 8:00
- 出社、スケジュールやタスクの確認
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- 8:30
- 朝礼、ブリーフィング
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- 10:00
- 隔週、部内のミーティングにより各プロジェクトの進捗確認
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- 12:30
- 「bistro FUSO」(食堂)や近隣のうどん屋さんなどで混雑時間帯を避けて遅めのランチ
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- 13:00
- 実験
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- 17:30
- 終礼、ブリーフィング
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- 18:00
- 社内書類の作成や確認
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- 20:00
- 退社

休日の過ごし方
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うどん県で育ったからか、うどんやラーメンなどの麺類をはじめ、食べることが大好きです。
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休日や出張の際は、地方のおいしいものを食べに行ったり、名所などに出かけたりしています。
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もちろん、おいしいものを食べるためにハイキングなどの軽い運動もしています。